2020年5月の諸隈病院リニューアルで、実はとてもこだわって変更したものがロゴマークです。
これまでの歴史を大切にしながら、生まれ変わった病院のこと、地域の皆様に寄り添う病院であることを改めて知っていただくためには、様々な場面で目にしていただくことになるロゴマークは、とても大切なものだと思います。
そんなある意味病院の顔とも言えるロゴを依頼したのは、NHKなどのテレビ番組、CM、ミュージックビデオ、CDジャケットなどのアートワークを手がけるモス・デザイン・ユニット様。
音楽などストリートやアートに精通したモス・デザイン・ユニット様なら、鋭い感性で“今”の諸隈病院を表現していただけるのではないかと考えて依頼させていただきました。
今回、とても素敵なロゴマークを制作していただいたモス・デザイン・ユニット代表、澤田幸様にインタビューしておりますので、宜しければ下記をご覧ください。
モスデザインユニット代表・澤田幸様インタビュー
ー今回のロゴマークの大きなテーマを教えてください。
シャープで洗練した今っぽいデザインを目指しながらもどこかしら親しみやすさを持ってもらえるよう意識しました。
ーまずどこから取り掛かったのでしょうか。
画数の多い「諸隈(もろくま)」の漢字の視認性が一番重要だと思い、そこから取り組みました。
病院らしい堅実な印象よりも、常に柔らかさを意識しました。
ー病院名の横のロゴマークが印象的ですね。
マークのポイントは「杖をついた人」と「それを支える人」のような「人」を感じる形状になっています。
ベースは諸隈の「M」なのですが、実は反時計回りに90度回転させると平仮名の「も」としても読めるトリプルミーニングになっております。
ー90度回転!?見えました!マークひとつとっても奥深い。
ところで、フォントは馴染みのある感じでいてグラフィカルに感じます。
ありがとうございます。
フォントに関しては初回提案の段階から全て自作フォントにて進行しました。
読みやすさとシャープな印象、そして親しみやすさを加えることに注力しました。
ー最後にメッセージをいただけますか。
開院おめでとうございます。
今回ロゴマークという一番重要な部分で関わらせていただけて光栄でした。
病院はもちろんのこと、ロゴマークまでもが地域に愛されるものになればと祈っております。
moss design unit/モス・デザイン・ユニット
1995年設立。
グラフィックデザインを基盤にアニメーションや映像制作を手がける。
常にストーリーとテクスチャーにこだわった作風が特徴。
ロゴデザイン、ミュージックビデオ、装丁、CD、アパレルから博物館まで活動は多岐に渡る。
■主な仕事
○NHK「あの人に会いたい」オープニング。
○「EXPO ‘70パビリオン」アートディレクション&映像監修 ○UNITED CINEMAS(映画館)カップデザイン
○NHK「知るを楽しむ」「日曜美術館」「落語でブッダ」等のアニメーション
○ミュージックビデオ:Jazzanova , cro-magnon, Ram Jam World他
○装丁:「悪夢の六号室」「DJ選曲術」「消えた6人の謎」他
○CDジャケット:Kyoto Jazz Massive, Jazztronik, 吉澤はじめ他
○ステージ映像:SPEED、安室奈美恵他