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-rehabilitation-

運動後の「汗冷え」にご注意ください

先々週は「中秋の名月」で月がとても綺麗でした。

みなさんもご覧になられたでしょうか。

まだ日中は暑いですが、朝晩は気温も下がり、日没時間も早くなり秋めいてきました。

ご存じの方も多いかと思いますが、以前から秋口は体調を崩しやすいと言われています。

理由は諸説あるようで、夏場の暑さによる水分不足の蓄積や冷たい飲食物の摂取による胃腸の疲れもあるようです。

しかし、一番の原因は朝晩などの寒暖差による自律神経のバランスの乱れだそうです。

自律神経は体温や心拍数、呼吸数などを気温等の環境や人間の心理状況や行動による変化に応じて、無意識に調整を行っています。

寒暖の差が大きい程、自律神経に負荷が掛かるため季節の変わり目は不調をきたし易いそうです。

自律神経の働きの一つに発汗があります。運動後など上がり過ぎた体温を下げる作用の一つですが、今の時期、運動する際に注意していただきたいのが、発汗後の低体温です。

今の時期は湿度が低く、日陰に入った状態で風を受けるとかなり涼しく感じますし、強い風ですと寒い場合もあります。

前にも述べましたように、まだ日中は暑く運動をすると運動によって上昇した体温を下げるために汗が多量に出ます。

汗で濡れた衣類を着用した状態で、今時期の風を受けると真夏に比べ急激に体温が下がりすぎる可能性があります。

同じような状況が起こりやすいのが「夏の登山」です。

激しい登りで汗をかいた後の休憩で、稜線上の強い山風を受けることで低体温症になる方も少なくないそうです。

上記のような現象を「汗冷え」と言うそうです。

この時期に日中運動をする際には、汗を拭きとるタオルや着替えを準備しておく、もしくは体が冷えすぎた時用の薄手の羽織ものを準備しておくことをお勧めします。

新素材のスポーツウエアも冷え予防に効果ありです

また、少し前から生地の素材開発が進んでおり、汗を吸収しても乾くのが早い速乾性素材のスポーツウエアが広く販売されています。

基本的には化学繊維の生地でサラサラしている物が多く、綿素材とは異なる肌触りなので、初めて使用される方の中には肌に合わない方もいらっしゃるかもしれません。

肌に合えば速乾性のスポーツウエアも「汗冷え」対策には効果があるので、お持ちでない方は一度試されてみてはいかがでしょうか。

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