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-rehabilitation-

転ばぬ先の運動習慣

 今回も引き続き加齢や病気、運動不足による筋肉量の減少(サルコペニア)を予防するための「筋力強化運動」をご紹介いたします。

徐々に気温も大分下がってきて、屋外での運動が億劫になる季節がやってきました。

今回もご自宅内でできる運動ですので、ぜひお試しください。

歩行安定‼ 立位バランス安定‼ 効果

足趾とは足の指の事を指します。

足趾の運動は大きく分けて「足の指を曲げる運動」「足の指を伸ばす運動」の2種類があります。

日常生活における動作の中では「足趾を曲げる」動作は立位時にバランスを保つため「地面に指を立てる(掴む)」際に主に使っていますし、「足趾を伸ばす」運動は歩行時の「前に足を振り出す」際につま先が地面に引っ掛からないように使っています。

前回ご紹介した足関節の機能「歩く」「立つ」動作を補完する役割もある大事な運動(筋肉)です。

運動方法

1.タオル手繰り寄せ:椅子に座り床にタオルを敷き、足趾の曲げ伸ばしを繰り返しながら足元に手繰り 寄せます。

2.おはじき摘み(移し):椅子に座り床に置いた「おはじき」を足の指で摘まんで箱に移します。

「おはじき」は平らで掴む事が難しい場合は立体的な「ビー玉」や「ペットボトルの蓋」などを代用されても良いと思います。

道具を揃えるのが難しい場合には、座った状態もしくは寝た状態でも意識して足趾をしっかり曲げ伸ばしするだけでも効果があります。

実施回数

 目安として引き寄せ10回、摘み10個から開始し、時間を置いて足に痛みや疲労感が残っていなければ「10回、10個刻み」で「20回、20個」「30回、30個」と増やしてみてください。

 余裕がある場合は上記回数を午前午後、もしくは朝昼晩実施されると効果も高くなります。

上記運動の注意点

・脚のいずれかの関節に痛みが生じる場合には運動を行わないでください。

・いずれの運動も動作を行う際には「ゆっくり」行ってください。反動をつけると関節の痛みを生じる場合があります。

・足の関節の疾患をお持ちで通院中の方は主治医などにご確認の上実施してください。

 当院では外来リハビリテーションでも患者様に合わせた運動量の提案も行っています。ご利用のご検討や不明な点がございましたら、外来受付までお気軽にお問い合わせください。

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