排泄動作を楽に!
排泄動作は私たちの日常生活において、毎日数回当たり前のように行う動作ですが、運動機能の低下された方にとってはトイレまでの移動、立位での下衣の上げ下げ、便座への乗り移り、臀部の拭き取りなど複合的な動作で成り立っているため排泄動作だけでも疲労困憊されてしまわれる方も多い動作です。
対策として紙パンツや紙おむつを使用する場合もありますが、パンツ内での排泄は心理的抵抗感や尿漏れしてしまう場合もありますので、できるだけトイレで排泄できることが理想ではあります。
今回は介護保険サービスを利用できる「腰掛便座」について紹介します。
「腰掛便座」とは排泄動作を楽にするための補助具です。
大きく分けて下記の4種類があります。
①洋式便器の上に置いて高さを補うもの。
②和式便器の上に腰掛式に変換するもの。
③便座から立ち上がる際に補助できる機能のあるもの。
④ポータブルトイレ

下肢筋力が低下すると立ち上がる、ゆっくり座ることが難しくなります。
座面が高くなることで起立動作が楽になりますし、かつクッション性もあるため、座る際に尻もちをつくような動作になってしまわれる方に対しても、腰への衝撃を抑える効果がもあります。
介護保険を利用できるため費用も抑えられますので、ご利用をご検討されてはいかがでしょうか。
介護度によって利用できない機器もあるので、詳しくはケアマネジャーへご相談ください。
当院では外来リハビリテーションでも患者様に合わせた運動量の提案も行っています。ご利用のご検討や不明な点がございましたら、外来受付までお気軽にお問い合わせください。
記載者:向井
