今回のテーマは、前回のブログの中でも説明させていただいた「福祉用具」についてです。
福祉用具とは要介護者や要支援者が在宅で安心した生活を送ることができ、介護者の負担が軽減されるために利用する用具のことです。
今回は福祉用具の代表的な用具である「シャワーチェア」を紹介したいと思います。
簡単に説明しますと「浴室で使用できる椅子」です!
主な効果としては・・・以下の内容が挙げられます。
①立ち上がり易い
②座位が安定する
③介助が不要になる(もしくは介助者の負担軽減)※(①②の効果により)
一般的な浴室用の椅子は床から座面の高さが25㎝です。
座面の高さが低いほど、立ち上がりの際に足の力が必要になります。病気やケガで足の力が弱った方が立ち上がるには大変難しい高さです。
足の力が低下した状態で座面の低い椅子から立ち上がるためには、足の弱さを補完するために手すりを掴んで手の力を使う、もしくは体を前に倒すなどの反動を使う必要があります。
しかし、椅子から手が届く位置に手すり設置されている、もしくはタイルに穴を開けて設置する必要があります(借家の場合は家主の許可が必要)し、体の反動を使う方法も濡れた床の上では滑って転倒してしまう危険性があります。
先にも述べましたが座面の高さによって立ち上がる動作に必要とされる足の力が変わってきます。そこでシャワーチェアが活躍するのです!
足の力が弱い方は座面を高くすることで、弱った足の力を補完することができ楽に立つことができます。
シャワーチェアの脚には高さ調節機能が付いているので、座面の高さを調節(約34㎝~45㎝)できるため、立ち易い高さに設定できます。
椅子ですので工事の必要もなく、ただ置くだけです。
しかも、多くは介護保険の対象ですので、介護保険の認定を受けた方であれば介護保険を利用して購入が可能です。
※注)介護保険を利用しての購入の際は購入前にケアマネージャーを通じて事前申請が必要です。申請が通れば介護保険を利用できます。
例えばこんなシャワーチェアがあります。
こちらは、肘置きやクッション素材付きのシャワーチェア。これなら座位保持が不安定な方でも快適で安心です。
この写真のように折り畳み式の物であれば、同居家族の入浴の際に邪魔になりません。
上記のように個人の動作能力や浴室環境に応じたタイプのものがあります。
購入を検討される場合は担当ケアマネジャーへ相談してみてください。